よくスピリチュアルや癒しの本の中に「無条件の愛」について書かれています。
「無条件の愛」というのは、確かに素晴らしいです。
自己愛(セルフラブ)が高いというのは、自分をどれだけ受け入れているかということです。
つまり、条件なく(無条件で)自分を受け入れている指標となります。
この世の中は投影の世界ですから、自分を受け入れている度合いが相手を受け入れている度合いと正比例します。
自分を受け入れている条件が少ないほど、相手のことも条件なく受け入れることができます。
ただし、「無条件の愛が大事」と書いてあるのを読んだり、誰かに言われたとしても、それで無条件の愛が得られるわけではありません。
本は知識として役に立ちますが、本当の意味で変化が起きるのは、自分の内面の恐れを受け入れることです(他にもありますが)。その過程でいろんな気づきがあるでしょう。
「無条件の愛」は素晴らしい概念でありますが、それは頭で理解できるものではありません。
また、そうなろうとしてなれるものではありません。
「今日から私は無条件の愛を実践しよう!」と言ってできるものではありません。
無条件の愛を目指そうとするのもまた苦しみを生むことになります。
逆説的ですが、より無条件の愛に近づこうと思うのなら、条件つきの愛である自分を受け入れることが大切です。
まずは、自分がどれだけ条件つきにしか自分を認めていないということを知ることが重要です。
言い換えれば、無意識に自分を拒否しているものを意識化するということです。
私たちは、意識していないところでたくさん自分を嫌ったり、否定しているのです。
だから、相手にたくさん投影してムカついているのです!
それには投影のワークがとても役に立ちます。
他人の嫌なところや、不快な感情が出る出来事から、自分が否定・禁止・抑圧している要素を探ります。
ワークを通じて、自分がいかに条件つきにしか自分を認めていないということを知ることが大事です。
そして、それを「卑屈なく」認めること。
それから、少しずつ自分にOKを出していけばよいのです。
今の自分は無条件の愛にほど遠いと思うかもしれません。
でも、そんなことは正直どうでもよいのです。
無条件の愛も条件つきの愛も実は等価であるとしたら、ただ自分がどうしたいかだけの違いです。
無意識に拒否している自分を知ることが楽しいワークであればよいですね。
そんなゲームを誰か開発してほしいなぁと思います。
でも、未来はそんなオンラインゲームも出てきそうな気もしますね。