ニーズ・依存・潜在意識

無意識の力の正体~無意識だから力を持つわけではない~

意識の説明で、顕在意識と潜在意識の説明がよくされると思います。

顕在意識とは、気づいている意識のことです。
潜在意識とは、気づいていない意識のことで「無意識」とも呼ばれます。

この記事では潜在意識のことを無意識と呼ぶことにします。
顕在意識のことを意識と呼ぶことにします。

無意識は力があるという常識

無意識について、心の世界や自己啓発などでよく言われていることは、「意識は4%で無意識は96%ほどで、無意識のほうが圧倒的に処理能力が高く、ゆえに無意識のほうが断然力がある」ということです。

「無意識の力はすごい」

これはよく説かれていることですが、この理屈がどうもよく分かりません。

無意識だから力があるのか?

この理屈だと、無意識にある思いはすべて力を持つことになります。

たとえば、おととい食べた食事のことは大抵忘れています。
無意識にはどうでもよい思いがたくさんあります。
そういった思いは力を持っているどころか、まったく無力だと実感しています。

さらに、私たちは無意識で行動することはたくさんあります。
たとえば、歯磨きなんか無意識でやっています。
意識的に行う歯磨きと、無意識で行う歯磨きでは、後者のほうが力があるのでしょうか?

むしろ逆で、無意識で行う歯磨きよりも意識的に行う歯磨きのほうが丁寧になっているはずです。

車の運転は慣れてくると無意識の割合が増えます。
自転車の運転も同じです。
無意識で運転すると疲れにくくなります。
意識を集中すると疲れます。
ですが、無意識での運転は力があるということにはなりません。

そのため「無意識の力はすごい」という主張はよく分からないのです。

では、どうして「無意識には力がある」と言われているのでしょうか。

その力の正体を解き明かしていきます。

心の仕組みで説明

心の仕組みで「無意識のほうが力がある」というとき、例を出すとこんな感じです。

意識「勉強しなければいけない」
現実「全然勉強に手が着かない」

このとき、無意識での思いは何でしょうか?

無意識「勉強したくない」

勉強したくないという思いのほうが力があるということになります。

本音が無意識化するほど「べき」が強いことが問題

では、そもそも「勉強したくない」が無意識に隠れているのはどうしてでしょうか?

「勉強しなければいけない」という思いが強すぎるからです。

「勉強しなければいけない」という思いが強すぎて、「勉強したくない」という本音が抑え込まれています。

それだけ、「こうあるべき」が強いのです。

そのため、こうしたいという本音が抑え込まれてしまいます。
無意識に抑えられます。

無意識に抑え込まれたことで自動的に力を持つわけではありません。
ここまで大きく本音を抑え込んでいたほど、「こうあるべき」が強かったと言えます。

べきが強すぎるとどうなるか?

「勉強しなければいけない」が強すぎると、どうなるでしょうか?

一つの可能性を書きます。

抑え込む力が働く

「勉強しなければいけない」が強すぎると、自分の許容量を超えてがんばることになります。
すると、ストレスをため込むことになります。
仮に、まったくがんばらなかったとしても、圧迫感で押しつぶされそうになります。

抑え込む力を解放しようとする力が働く

すると「圧迫感を解放したい」という衝動が生まれます。
「自由になりたい」とか「好き勝手したい」といった衝動です。

承認欲求も高まる

同時に「勉強のつらさや自分のしんどさを分かってほしい」といった承認欲求も強くなります。
苦しいときほど、分かってほしくなります。

さらに抑圧するとどうなるか?

そういった衝動を出すことができればまだマシですが、たいていの人はそういった衝動をさらに抑え込みます。

すると、勉強に反発するようなしんどさが増えていきます。
結果、勉強したくなくなります。
がんばろうと思ってもがんばれなくなり、エネルギーが湧いてきません。

そんな自分を責めるとさらに悪循環に陥る

そして、そんな自分を「だらしない」「情けない」と責めてしまうと、余計にエネルギーが下がるという悪循環です。

元凶は強い「べき」

元凶を思い出してください。

元凶は「勉強しなければいけない」という思いが強すぎることです。

べきが悪いわけではない

「勉強しなければいけない」という思いが悪いと言っているのではありません。

ここは注意してください。

「勉強しなければいけない」という思いが「強すぎる」ことが元凶だと言っています。

べきを緩めることが解決策

そのため、「こうあるべき」という強い思い込みを緩めることが、人生の低空飛行から抜け出すために必要なことなのです。

強いべきは正反対の状態を作り出す

そして、こうあるべきが強いほど、かえって逆になってしまうという事実を腑に落としていただきたいと思います。

「勉強しなければいけない」という思いが強いほど、かえって勉強しなくなってしまいます。

べきを持っているとき、べきを注意されると激怒する

そして、このとき、誰かから「勉強しなよ!」と言われるとものすごく腹が立ちます。

自分が一番そう感じていて、それができないから苦しんでいます。

注意されるのも無理はない

とはいえ、端から見ると「勉強をまったくしていない」という事実だけが見えるので、「勉強しろ」と言われるのも無理はありません。

注意は逆効果

しかしながら、勉強をしなくていいと思って、勉強をしないわけではありません。勉強をしなくていいと開き直っているのであれば「勉強をしたほうがこんなメリットがある」というアドバイスは功を奏します。

ところが本人は人一倍「勉強しなければいけない」と思っているわけですから、そんなアドバイスは逆効果になります。
その人に必要なアドバイスは「もっと気楽に考えていいよ」「テストの点が悪くても大丈夫だよ」「どこの学校に進学しようが応援するからな」というようなものです。

そうすると、勉強しなければいけないという思いが少し緩み、本来そこにあったのに見えなかった「勉強したい」という思いが湧き出てきます。
この「勉強したい」という思いに従うと、勉強が進むことになります。

べきを緩めるとそうなってしまうという誤解

「勉強しなければいけない」という思いを緩めると勉強しなくなるという誤解がありますが、これは逆です。

「勉強しなければいけない」という思いがあるから勉強したくなくなるのです。勉強ができなくなるのです。

「勉強しなければいけない」という思いを緩めると、本来あった「勉強したい」という思いが出てきて、自然に勉強できるようになります。

勉強というたとえで書きましたが、全ての「こうあるべき」は一緒の構図です。

ぜひ、皆さんの「こうあるべき」を緩めるヒントにしてください。

力の正体は無意識ではなく、ため込まれたエネルギー

整理します。

無意識だから力を持つというのは必ずしも言い切れません。
無意識の思いであってもまったく影響を与えないものもたくさんあるからです。

では、どうして「無意識は力がある」と言われているかというと、本来力を持っているものは、抑圧されたエネルギーなのです。
それは、エネルギーレベルが高いので、力を持つのは当然のことです。

意識していれば、そこまでエネルギーレベルが高くなる前に気づいて処理をするでしょう。
ところが、無意識なので、エネルギーレベルが高くなっても気づけません。だから、それほど力を持つくらいまでたまってしまうのです。

無意識には「エネルギーレベルが高いもの」が存在していて、それが力を持っています。
しかし、無意識そのものに力があるわけではありません。
エネルギーが意識から無意識に移行しただけでパワーアップするわけではないのです。

エネルギーが無意識にため込まれる原因が、力の元凶であり、それが「こうあるべき」というルールです。
こうあるべきで、否定しているものはどうしても抑圧されがちです。
だから、エネルギーがたまります。

今回の例だと「勉強しなければいけない」という「べき」が強いほど、「勉強したくない」という当たり前の思いが無意識に抑圧されて、そのエネルギーがたまってきて、それが影響を及ぼすということです。

だから「こうあるべき」を緩めていくことが求められています。


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よっし~(西川佳宏)
よっし~(西川佳宏)
心理カウンセラー/セラピスト(東京・浅草橋)。「心地よく、自分らしく、生きる」ためのサポートを提供。得意分野は人間関係の悩み、対人恐怖の悩み、感情・自己否定・マイナス思考の悩み、不安・恐怖の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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