お金の心理学
今回のテーマは「お金」♡
お金というのは多くの人にとって興味があるテーマではないでしょうか。
世の中、多くの人の一般的な価値観として、お金というのは非常に重要です。
お金があれば生きていくうえで多くの問題がクリアになるからです。
嫌なことを無理やりやらなくてもいい
欲しいものが手に入る
学びたいものが学べる
チャンスがつかめる可能性が高くなる
お金はあらゆる物・サービスの対価となる交換手段です。
もちろん、お金では手に入らないものはありますが、お金が十分あれば、ある程度は満たされます。
お金に関する大前提の価値観
そのため、大前提としてこのような価値観があります。
お金持ちになるための方法
そして、お金持ちになるための方法としてたくさんの方法が喧伝されています。
株式投資など
一般的には、株式投資、不動産が有名です。
これに関しては本屋さんに行けばたくさんの本が並んでいます。
引き寄せの法則など
心の観点からお金持ちになる方法もあります。
この辺になると少々あやしさが増してくるかもしれません。
引き寄せの法則は代表的なものでしょう。
豊かさをイメージすることで豊かさを受け取れるというものです。
豊かな波動は豊かさをもたらす。
一理ありますが、解釈に無理があって、無理やり豊かさをイメージしたって何も変わりません。
心が豊かな人はそもそもそこに悩んでないです。
心のブレーキ解除系
あと、多いのは、お金持ちになるための心のブレーキを解除するものです。
たとえば、過去にお金持ちの人から意地悪をされたとします。
そこで、「お金持ち=悪い人」というイメージができ、お金を持つとその人のような悪い人になってしまうというビリーフが潜在意識でできてしまうと、お金持ちに対してなぜか嫌悪感を抱いたり、自分がお金持ちになることを避けるようになります。
他にも、たとえば、両親がお金に困っていてお金のせいで苦しんでいたとします。
すると、「お金=大切な人を苦しめるもの」というイメージができるかもしれません。
こういったお金に対するネガティブビリーフは、お金を得ることへの抵抗となります。
お金に対するビリーフを知るワーク
お金に対するビリーフを知るには次のようなワークが有効でしょう。
今適当に考えたので、仮にセミナーなどで提供するならばもっと真剣に練ると思います
○○を埋めていく
この○○をひたすらノートに書いていきます。
連想ゲームのように湧いてきたイメージをどんどん書きます。
考えないで湧いてきたものを書いていくというのがコツです。
そのほうが潜在意識にある気づいていない思いが出てきますので!
ここで、非合理なものやネガティブイメージがあれば、それを挙げていき、正直にどれだけその思いがあるかを心に問います。
この思いが生まれた原因を探る
そして、心に「この思いはどうやって生まれたのか」と問うてみます。
すぐに出てこないことも多いですが、原因のシーンがポンと出てくることがよくあります。
思いにくっついている感情を探る
あと、大事なのはそこに付随している「感情」です。
どれだけ感情がくっついているかも見てみるとよいでしょう。
セルフイメージなどを見つける
お金に対するワークは他にもたくさんできますね。
年収1千万円稼ぐことをイメージし、感じる感情や思いを言葉に発したり、ノートに書き留めるとよいでしょう。
それだけのお金を受け取る価値がないというのが出てくれば、低いセルフイメージや罪悪感が奥に潜んでいるかもしれません。
もっと掘り下げる価値のあるテーマでしょう。
抑圧しているものやニーズを見つけられるといい!
お金について掘り下げていくと、自分が欠けていると思っているもの(抑圧しているもの)や、本当に欲しかったニーズも分かってきます。
すごくやりがいがあるテーマだと思います。
セミナーやセッションでやってもいいかもしれませんね。
そもそもお金に関する大前提って本当なの?
お金持ちになるための方法というのは、「お金持ち=幸せ」ということを大前提としたやり方になります。
大前提は実は成り立っていない
ここで大きく見逃しているのは、お金持ちか貧乏かどうかは幸せとはあまり関係ないことだという点です。
その大前提自体が実は成り立っていないということです。
心理学の調査より
幸福度の心理学調査で分かっているのは、食べるに困るくらいの年収では幸福度は低いですが、ある一定以上は幸福度に影響を与えないということです。
アメリカの調査では世帯年収の平均額くらいが境界のようです。
なので、普通程度のお金があれば、それ以上お金があっても幸福度は上がらないということです。
また、宝くじに当たった人の追跡調査で分かっているのは、宝くじに当たった直後は幸福度が急激に上がるものの、半年後には幸福度は宝くじに当たる前と同水準に戻るということです。
環境が変わっても実は幸福度は変わらない
自分の中身が変わらない限り、いくら環境が変わっても変わりません。
中身というのは外見とか肉体とかそういうものではなく、心のあり方、考え方、持っているビリーフです。
ここを見ていかない限り、変わりません。
貧乏だろうが幸せになれる
逆にここが変われば、幸福度が変わります。
簡単に言えば、貧乏だろうがお金持ちであろうが、関係なく幸せになれます。
大事なのは「解釈」だという視点
貧乏、お金持ち、これは単なる解釈に過ぎません。
年収500万円。これをどう解釈するかは人によって違います。
お金に対して、ネガティブな解釈をしていれば、お金との付き合い方にストレスが生まれます。
お金に対するネガティブなビリーフを緩めたり、セルフイメージを変えていくと、お金との付き合い方にストレスがなくなります。
結果的にお金に対してポジティブな影響が現実で起きるでしょう。
態度、行動が変わるからです。
しかし、本質はそこではありません。
そして、本当はお金よりもそちらの方を手に入れたいと思っているのに、お金さえ手に入れられればそれが手に入ると思い込んでいるという誤解にメスを入れたいです。
バイロン・ケイティの動画
こちらの動画をご覧ください。バイロン・ケイティの動画です。高橋俊彦さんが訳してくれました。
「もっとお金が必要だ」というストーリーがあることでストレスが生まれることがよく分かります。
そして、そのストーリーがあろうがなかろうが、状況は変わりません。
要するに、喜びや苦しみはどんなストーリー(ビリーフや観念に基づく解釈)を持っているかということです。
ストレスを感じるかどうかはその人のストーリー次第です。解釈次第です。
だからここを見ていく必要があります。
ストーリーを外すと見えるもの
ストーリーを外したとき、自然に愛や平和を見出します。ハートが自然に前に出ます。
私が提唱したいお金の心理学
お金持ちを善とし、そのための手段として心理学などを使うというのが世の中にあふれた方法です。
私が提唱したい「お金の心理学」はそうではありません。
お金に対してストレスがない付き合い方ができるようになり、お金にとらわれないようになることが、私の提唱したい「お金の心理学」です。
そのとき、優先がお金ではなくなります。
お金を横に置いたときに出てくるもの
お金を横に置いたとき、自分がどうしたいかということがもっとスムーズに取り組めるはずです。
ハートがもっと出てきて、ハートに従えるはずです。
お金が必要ならば手に入る
それがお金を必要とすることであれば、必要なお金を得られるサポートが得られやすくなるでしょう。
そのためのアイデアとか、協力者とか、運とか、そういうものがやってきやすくなるでしょう。
結果的にお金がたくさん手に入っている状態かもしれません。
お金を不必要に求めなくなる
または、したいことがお金をそこまで必要としないのであれば、それに必要なお金しか手に入らないかもしれません。
結果的に多くの人にとっては「貧乏」と解釈されるレベルであったとしても、本人にとって不満でなければ何も問題ありません。
やりたいことをやっていれば満足でしょう。
お金が多い少ないというのが幸せの本質ではないことが伝われば幸いです。
お金というテーマを通して自己愛を高め、ハートを開いていく
お金の心理学とは、お金を稼ぐために利用するのではなく、お金というテーマを通じて、より自己愛を高め、ハートを開いていくもので、そういうふうに使われるといいなと思います。
お金は人々にとって欠かせないだけに、たくさんの思いが反映されやすいテーマです。
ワークする価値があるテーマなので、ぜひ取り組んでみてください!