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不安や苦しみこそ人生を楽しくするスパイス

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カウンセリングを受ける一つの目的は、苦しい精神状態が楽になることです。苦しみが大きい人はセッションで苦しみを小さくすることがとても有効だと思います。
ボクは皆さんに少しでも楽になってもらいたく、セッションやセミナーを提供し、このブログの記事も書いています。

ですが、常に楽を目指せというのは違います。
また、楽が良いというのも違います。
人生には苦も楽と同様に必要だからです。

たとえば、ある部署へ異動するオプションが与えられたとします。その部署の仕事は単純で、ある部品を右から左にただ動かすだけで、とても楽な仕事です。毎日8時間やり続けなければなりませんが残業はナシで、給料は今よりも月10万円上がります。この部署に異動すれば今後10年、配置換えはないとします。異動を希望しますか?

よほど今の仕事が嫌でない限り、ほとんどの人はこの部署への異動を希望しないでしょう。
楽ではあってもつまらないからです。

つまらない人生はいくらお金があっても、安定があっても苦しいものです。
楽だからいいというものではなく、適度な刺激は必要です。

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ボクたちはネガティブな感情を嫌います。
怒り、恐れ、不安、悲しみ、落ち込み、焦り、イライラ…、これらの感情を感じることをできるだけ避けようとしますが、これらの感情がなければ実は楽しみも存在しないのです。

たとえば、一人で暮らすのは楽ですし、赤の他人と暮らすとストレスを受けやすくなります。でも、一人よりも二人で過ごす方を選びますね。
子どもを育てるのは大きなストレスがあります。でも、子どもを産むことを望みますよね。
ネガティブな感情があったとしても、それを含めて、楽しみがあるからです。
刺激がなければ楽しくありません。そしてその刺激は、ネガティブなものも含まれるのです。

先日アメリカに旅行に行きましたが、ツアーではなく、個人旅行でした。
ボクは英語がしゃべれるわけではありません。
方向音痴ですし、バスや電車に初めて乗るときは一苦労です。不安も当然あります。
でも、それも含めて楽しんでいるのだなぁと感じました。
不安があるから楽しいんです。
もし、まったく不安がなかったとしたら、面白さも半減すると思います。
まったく安全で怖くないお化け屋敷に行きたいですか?

人生にネガティブなものがあることを許容してください。
ネガティブな感情があることを許容してください。

それを排除しようとするから、そこにスペースをまったく与えないから、かえってネガティブな感情が力を持つのです。抑圧すればするほど力を持つのは、心理学で実証されています。

皆さんの人生はこれからもたくさん苦しいことがあると思います。
でもいいじゃないですか。
だから、楽しい人生になりますよ。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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