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いい人が損をしないためにはどうすればいい?

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人生が報われない
損ばかりしている
理不尽な目に遭いやすい

私自身、そういう感覚を抱いていて、それを「いい人だから」と思っていました。

いい人は損をする

これって本当でしょうか?

いい人が得をする状況

いい人が得をすることもあります。

いい人が得をする状況とは、他の人も皆がいい人の場合です。

囚人ゲームで例えると分かりやすいかもしれません。

AさんとBさんがお互い協調した場合はお互いメリットがあります。
AさんとBさんがお互い裏切った場合はお互いデメリットがあります。
Aさんが協調して、Bさんが裏切ったときBさんに大きなメリットがあります。

このとき「皆がいい人」である社会とは、皆が「協調する」社会と言えます。

このとき、いい人は報われます。得をします。損をしません。

いい人が報われない状況

では、いい人が報われない社会とはどんな社会かというと、ときに「裏切られる」社会です。

ときに裏切られるため、損をします。痛い目に遭います。

常に裏切られるわけではありません。常に裏切られるのであれば、自分も裏切るでしょうし、相手にまったくメリットがないためこの戦略を取らないでしょう。

いい人は裏切られても協調を止めない

いい人は、協調を止めません。裏切られてもしばらく協調します。
さんざん搾取されて、ボロボロになってようやく裏切ります。
このときはものすごい怒りがたまっているので、爆発力は半端ないです。

しっぺ返し戦略

ちなみに囚人ゲームで最終的に勝つのは「しっぺ返し戦略」と言われています。

しっぺ返し戦略とはこのような戦略です。

はじめは「協調」をし、相手が裏切ったら、自分も裏切る。相手が協調に戻すと、自分も協調に戻す

しっぺ返し戦略は相手に勝つことはできない戦略なのですが、結果的に負けが少なく、トータルで見ると一番成績がよい結果に終わります。

裏切られたらやり返す?

そのため、裏切られたらやり返すのが必要だと説かれることもあります。
やくざの世界では、裏切りに対する罰は大きいです。
罰の大きさが裏切りの抑止力になり、協調を選択させます。
裏切りばかりだと抗争で疲弊してしまいます。

いい人はしっぺ返し戦略を取るのは困難

ただし、いい人はこの戦略を取るのは難しいです。いい人は「裏切る」という選択が困難だからです。

「裏切った人に罰を与える」「復讐する」というのがなかなかできません。

そこに至るにはよほどの怒りがたまっていないとできません。

いい人だから相手の苦しみに強い同情を持つからです。
よほどの相手でなければ、同情心が勝ります。

そもそも心置きなく仕返しができるような人は「いい人」のカテゴリーには入らないでしょう。

いい人は性善説

いい人は「性善説」なので、相手を信頼します。

そのため、相手が裏切ったとしても、裏切ったとは捉えず、信頼し続けます。
さんざん裏切られてようやく気づきます。
気づいた後でも、裏切り返すには時間がかかるかもしれません。

いい人が反転するケースも

あまりに強く心に傷ができると、今度は極端に逆に触れることもあります。
元は「いい人」だけど、復讐に生きるとか、極端に自己中心的になるとかです。

いい人が報われるにはどうすればよいか

では、いい人が報われるにはどうすればよいのでしょうか?

いい人そのものを否定しない

まず、いい人である自分を否定しないことです。

全員が「協調」の社会であれば、いい人は報われるのです。
報われないからといって自分が間違っているわけではありません。
自分が悪いわけでもありません。
「協調しない人もいる社会だから報われない」という事実を理解します。

協調しない人を責めずに理解する

「協調しない」人を責めると自分も同じ立場に落ちます。

その人が悪いわけでもありません。
「相手のことよりも自分優先」にならざるを得ない時期もあります。

たとえば、子どもはそうですね。
子どもは相手のことに気が回らず、自分の利益優先です。
そういう時期なので仕方ありません。

大人でもそのような人は、子どもになっています。
そうならざるを得ない事情があるのです。
そこも許してあげましょう。

但し、自分への悪影響は徹底的に止める!

但し、だからといって自分が悪影響を受ける義理はありません。
そこは徹底的に止めましょう。

子ども返りしている自分勝手な大人に付き合う必要はありません。

境界線を引くことこそ、自分にも相手にも必要なことだということを腑に落とします。

いい人の問題は、いいものも悪いものも何でもかんでも受け入れてしまうことです。

自分にとって必要なものを受け入れ、不必要なものは受け入れないという当たり前のことをやることが必要です。

いい人も悪影響を受けると子ども返り(わがまま化)する

性善説ないい人は、友好的な大人です。
大人なので知性も発達しています。

しかし、悪いものを受け入れてしまっているので、自分も子どもになったり、ダメージを受けたりしています。

境界線を引くことが大事

悪いものに対して境界線を引くことで、大人の自分でいられます。

そうなると、知性や感覚が働くため、自分にとってよいもの、悪いものを見抜けるようになります。

悪いものを見抜ければ、境界線を引けばよいのです。

たとえば「なんかこの人といるとエネルギーが下がる」と感じたら、立ち去るとか、合わないようにするとか、距離を置くとか、境界線を引いて付き合うなどの対策が取れます。

無意識に悪い影響を受けて、搾取され続けて、それでも我慢して、どんどん自分のエネルギーを下げているのがまずいです。

いい人が報われない理由

もう一つ、いい人が報われない理由があります。

それは勘違いした「いい人」になっているからです。

相手のためにと思っていることが実は相手のためになっていないケースがあります。

こういう場合、いいことをしたつもりが、実は逆のことをやっていたとしたら、報われないのも当然です。

このことについてはまた記事を書いていきますね。

まずは、「いい人」そのものは愛が深いということなのでそれは肯定してくださいね。
そのうえで、境界線を引いて、悪影響を受けないようにしていくことが大切です。

いい人が報われる社会のほうが断然住みやすい社会です。
いい人が報われるように応援したいです。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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