イライラ攻撃タイプの人に境界線を引く
そこそこの規模の職場であれば、一人や二人、苦手な人や嫌な人がいても不思議ではありません。
この記事では、そういう人に対し、どう境界線を引いていけばよいのかを書いていきますね。
イライラ攻撃タイプ
今回の想定は次のような人です。
- イライラ怒りっぽい
- 人を攻撃する
- 注意しても人の話を聞かない
- 自分中心に考える
こういうタイプの場合、周りの人は振り回されてしまうでしょう。
どんどん境界線越えをしてくるからです。
とりあえず、このタイプを「イライラ攻撃タイプ」と名付けましょう。
イライラ攻撃タイプに振り回されやすいタイプ
まず、イライラ攻撃タイプに振り回されやすいタイプを挙げましょう。
- 感情(特に怒り)の境界線が脆い
- 他者攻撃を自責に受け取る
- 恐れが強い
- 他者の言動を伺うタイプ
このタイプを仮に「ビビり自己否定タイプ」と名付けましょう。
ビビり自己否定タイプはイライラ攻撃タイプと相性が悪い
イライラ攻撃タイプの人が職場にいると、多くの人が影響を受けますが、それでも影響を受ける度合いは人によって違います。ビビり自己否定タイプは特に影響を受けやすいです。
相性が悪いと言ってもよいでしょう。
イライラ攻撃タイプに効果的「ではない」対処法
まず、イライラ攻撃タイプに対して効果的でない対処法をお伝えします。
- 相手に好き勝手させる
- 境界線越えされても甘んじる
- 相手を「間違っている」と攻撃する
- 相手を変えさせようとする
このやり方はうまくいきません。
境界線越えを受け入れる or 境界線越えする
前者の二つのやり方だと、相手は余計自己中心性を高めるだけです。
その場はやり過ごせても、どんどん振り回されるでしょう。
これは相手の境界線越えを受け入れることです。
後者の二つのやり方だと、相手は反発するだけです。
喧嘩になり、力関係で抑え込むことはできますが、相手は変わらないのでストレスがたまるだけです。
これは自分が境界線越えしていることになります。
これが分かったうえで有効な境界線引きをいくつかお伝えします。
イライラ攻撃タイプに効果的な対処法
- イライラ攻撃タイプの管理者が厳しく注意する
- 自分が注意するのではなく、管理者に働きかける
- 管理者が伝えるときによい悪いの基準を本人に分かるように伝える
- 厳しく強制させる
- ルール・罰則を作る
管理責任は誰?
まず、責任の範囲を明確にする必要があります。
イライラ攻撃タイプを管理する責任がある人は誰かということです。
管理者なんです。
あなたではないため、あなたがその人をどうにかしようとすること自体が境界線越えです。
管理者に働きかけることが大事です。
管理者が適切に指導する必要があります。
管理者がその役割を果たしていなければ、その管理者自身が困るようにしていく必要があります。
あなたや周りの人がその尻拭いをしていると、管理者は困らないので、指導することもないでしょう。
相手の言い分を真に受けないこと
もし、あなたがビビり自己否定タイプであれば、自分がしっかり境界線を引く必要があります。
なるべく相手に関わらないようにすることも必要ですが、関わらざるを得ないこともあるでしょう。
そのときは、相手の言い分をできる限り真に受けないことです。
相手の怒りは相手の問題で相手の領域です。
相手の攻撃の言い分は相手の問題で相手の領域です。
もし、自分に攻撃されたとしたら、相手の攻撃の中身を受け取らず、攻撃的な言動に対して「やめてください」と伝えることが求められます。
感情の境界線を強化していく
もし、イライラ攻撃タイプが自分以外の他者を攻撃しているときに、自分が影響を受けてしまうのであれば、感情の境界線がかなり脆くなっている証拠です。
感情の境界線を適切に引く練習をすることで、感情の境界線を強化できます。
それには、まず、相手の感情に対し、自分と関連づけることを止めることです。
境界線が引けていない人は、相手の感情の問題を「自分のせい」として、関連づける傾向があります。
恐れを受け入れる
もう一つ、ビビり自己否定タイプは恐れが強いため、恐れを克服する必要がありますが、恐れを乗り越えようとするのではなく、恐れを受け入れることが大切です。
相手から攻撃されたときに、ただ固まるのではなく、思いっきり怖がるのです。
相手を加害者にさせるのです。
そうすることで、相手はあなたに注意するときに気を使うようになるでしょう。