苦しみから抜け出すヒント PR

ネガティブ思考そのものが悪いのではなく硬直性が問題

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

自己肯定感が低いのはダメ?

自己肯定感については、いろいろな本やネットで書かれているため、自己肯定感を高めることの大切さは周知されてきているのではないかと思います。

これについて少し補足したいと思います。

白黒思考で考えてしまうと「自己肯定感が低い=ダメ」「自己肯定感が高い=よい」と捉えてしまいがちです。

こう捉えてしまうと、自己肯定感が低い自分にダメ出しし、余計に自己肯定感が上がらないことになります。

あるいは、無理に自己肯定感を上げようとして苦しくなってしまいがちです。

自己肯定感の高低が必ずしも善悪ではない

そもそも、自己肯定感が高いことが必ずしもよいわけではありません。

たとえば、仕事でミスを連発しているのに自信満々であれば、相当自分のことが見えていない「痛い人」になります。

また、自己肯定感が低いことが必ずしも悪いわけではありません。

適切に自分の能力を把握し、リスクが高すぎると判断したことは「自信がない」とハッキリ伝えたほうがよいでしょう。

自己肯定感が「常に」低いのが問題

自己肯定感が低いことで問題になっているケースは、合理的な理由があって自信がないわけではなく、「常に」自信がなかったり、根拠もなく自己否定してしまうということです。

この自己否定の「硬直性」が問題なのです。

健全であれば、何かができれば自信になったり、できなければ自信を失ったりするものです。
それが自然です。

そして、できるできないにかかわらず、自分の存在そのものは「無条件で」尊重しています。

しかし、自己否定の「硬直性」がある人は、仮に何かができたとしても「不十分だ」とかいろんな理由をつけて自己否定をするのです。

また、自分の存在価値を不当に低く見積もっています。

自己否定の「硬直性」がある人はどうすればよいか

では、こういう人はどうすればよいかというと、なるべくありのままの自分を認めていくことが役立つでしょう。

自己否定に「ダメ」という判断を脇に置く

まず、自己否定とかネガティブ思考そのものを「ダメ」とぶった切らずに、ありのまま認めていきましょう。

つまり、「自己肯定=よい」「自己否定=悪い」という区分けをせずに、自分の性質をありのまま観察してみましょう。

自己否定癖があれば、そこに「悪い」「ダメ」という判断を脇に置いておいて、自分の行動や思考パターンを見ていきます。

ネガティブの「硬直性」をありのまま認める

そして、自己否定癖、ネガティブ思考癖、ネガティブナルシズムといったネガティブへの「硬直性」を、ありのまま認めていきましょう。

ネガティブへの硬直性があれば、そこに「悪い」「ダメ」という判断を脇に置いて、「そういうパターンを私は持っているな」と認めます。

硬直・固執している原因を探る

その上で、そこにこだわるのはどうしてかを「否定感なく」自問自答していきましょう。

ポジティブでいることだってできるはずです。
でも、ネガティブに「自分が」こだわっています。
どうしてこだわっているのでしょうか?
あるいは、どういう理由があってこだわらさせられているのでしょうか?

出てきた思いや感情をありのまま認める

そして、出てきた思いや感情を「ありのまま」認めていきましょう。

それだけで「硬直性」はかなり緩んでくるはずです。

硬いものをいきなり緩ませることはできません。

まずは表面からゆっくり緩めていく必要があります。

はじめに大きな枠組みから緩めていきましょう。

緩めていけば、それまで抑えていた思いや衝動や感情が漏れてくると思います。

それをしっかり感じていきましょう。

緩めていくときに、硬くなっている自分を許すことからスタートしていきましょう。

硬さもまた愛の現れであり、必要な自己表現なのです。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。