お客様の声 PR

カウンセラーよっし~のセッション事例「私の人生は損ばかり」

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

私(カウンセラーよっし~)がどんなセッションをやるか、一つの事例として紹介したいと思います。
クライアントさん(Aさん)の許可を頂き、実際の事例を解説付きで掲載します。

かなり長くなるので、私のセッション内容に興味がない人は読み飛ばしてください。
001まず、元々のテーマですが「人と比較して自分はダメだと感じる劣等感、無価値感を克服したい」というものです。
【解説】無価値感の克服は時間がかかるテーマです。本当の意味で自己価値を高めるには1セッションでは不可能です。
自己価値(セルフラブ、自己愛)の私の定義は、ありのままの自分をどれだけ受け入れているかということです。自分がダメだと思っているものをセッションで見つけ、それを受け入れることをやっていきます。

誰にどういうときに劣等感を感じるかを聞きます。
→義弟嫁に対して、劣等感を抱いています。お姑さんがAさんよりも義弟嫁を可愛がります。
002
義弟嫁に対してどんなところに劣等感を感じるかを聞きます。
→①家事が上手なところ。②整理上手なところ、③話が上手で誰とでもしゃべれるところ

どれが一番劣等感を感じるか、10段階で数値をつけてもらいます。
→①=6、②=7、③=10。
【解説】話が上手で誰とでもしゃべれるところが一番強いことが分かります。これは逆に言えば、「自分は話が下手でコミュニケーションが苦手」な点を抑圧している可能性が高いです。

ここで、Aさんから、姑と義弟嫁に対する不満が出たので、どんな点が嫌かを聞きます。
→①平気で嘘をつく、②自分の本心を言わない
【解説】怒りは投影です。自分の中の否定・抑圧しているものを相手に投影しています。

①②のポジティブに言い換えた言葉を一緒に考えます。本人がしっくりくる言葉を選びます。
→①平気で嘘をつく=肝が据わっている、堂々としている
→②自分の本心を言わない=要領がいい、うまく立ち回っている

ここで、ポジティブに言い換えた点が自分にあるかどうかを聞きます。
→私は肝が据わっていない。まったくうまく立ち回れていない。
【解説】自分の中のネガティブな要素を抑圧しているため、その要素のポジティブ面も抑圧していることを理解してもらいます。

「話が下手」という点よりも「平気で嘘をつく、自分の本心を言わない」のほうが抑圧は強かったので、こちらの方をテーマとして掘っていきます。
「嘘つき、本心を言わない」というのは自分にとってどんな意味を持つかを聞きます。
→ずるい

自分がずるいことをするとどうなるかを聞きます。
→自分がずるいことをすると、嫌われる。
→自分がずるいことをすると、良心が痛む。
【解説】Aさんは自分のずるさを否定・抑圧しています。ずるい自分であることが許せません。そして、ずるいことをしないようにしているので、自分の中にずるさがあるとは思っていません。ずるい自分にならないようにしているのは、ずるい自分は嫌われる恐怖があるからです。ずるい自分に罪悪感を感じるからです。
003Aさんは、姑と義弟嫁はとてもずるいと言います。Aさんにずるいことをして、Aさんを下に置き、自分たちを上の立場に置いて関係を築こうとします。
ここで、姑と義弟嫁とAさんの構図が実は同じだということを理解してもらいます。
008姑と義弟嫁はずるいことへの抵抗が少ない(嫌われる恐れや罪悪感が少ない)ため、ずるいことをした方が得なのです。でもAさんにとっては、ずるいことをして感じる恐れや罪悪感のほうが苦しいので、ずるいことをしない方が得なのです。両者ともに単に自分が得であるポジションを選んでいるだけです。

そしてAさんは、実は自分もずるいことがしたかったことに気づきました。
本当はずるをして得を取りたかった。でも、ずるをすると相手が傷つくからいつも損を選んでいたことに気づきます。
その後のステップは自分の中の「ずるさ」を受け入れることです。
Aさんは、ずるさを嫌うことでずるい自分にならないようにしているので、自分をずるいとは思っていません。でも、実はAさんにもずるい側面があることをこの段階でハッと気づかれました。この気づきが大きな解放を生みます!
→私も姑に対してやらなければいけないことをやらずにずるいことをしていたことに気づきました。私の中にも実はずるさがあったんだ…
004
ずるさを受け入れるワークをしようとしましたが、もっと大きな問題があることが分かりました。
Aさんの人生を振り返ってみると、Aさんはいつも自分が損ばかりしてきたと言います。
でもこれは、Aさんが無意識で自分を「損」のポジションに置いていたのです!
Aさんは「自分が得をすると相手は損をする」と思っていました。相手に損をさせることがかわいそう、申し訳ない、攻撃される、と思っているので、無意識に自分を「損」の立場に持って行っていたのです。
→相手に損をさせるのがかわいそう、申し訳ない、相手から攻撃される。自分が得すると思うとぞわーっとする感覚があります

ずるいことをする図式と一緒で、自分が損をするのがAさんにとって「得」になっているのです。自分が損のポジションになっていれば、「かわいそう、罪悪感、攻撃される恐怖」を味わわずにすむのです。
それが分かれば、攻撃される恐怖、罪悪感をワークで取り除いていきます。
そうすることで、無意識で自分を損の立場に追いやらないようになります。
005Aさんに損を選んでしまうエピソードを聞きます。
→仕事で組みたい人と組めない。いつも組んでいる人は皆から嫌われている人。本当はその人と組みたくないけど、いつも組んでいる。

その人と組むことを断るイメージをしてもらいます。
→腕、肩、全身がぞわーっとした感覚。その人から攻撃される恐怖

EFTを使って、恐怖と感覚を和らげます。
→恐さはなくなったが、その人がかわいそうで、申し訳ないという感情がある。胸がギューっと締めつけられる。

EFTを続けます。
→かわいそう、罪悪感は弱まったものの、一人ぼっちにさせるのがかわいそうという感覚がまだ残っています。
【解説】一人ぼっちにさせるのがかわいそうという感覚が根強いのは、「一人ぼっちでさみしかった」実体験が強いため、それを相手に投影している可能性が高いと推測されます。マトリックス・リコール・テクニックなどを使い、自分が一人ぼっちでさみしかった記憶を潜在意識から引き出していきます。
→小さいころ、母が働いていて、公園で一人ぼっちで砂場で遊んでいた

マトリックス・リインプリンティングを使い、そのシーンを癒します。
→さみしさが癒され、さわやかな感覚

記憶を書き換え、ポジティブな感覚を刷り込みます。
→お母さんが帰ってきて、喜んで抱きしめてくれる。うれしさ。

最後にテスティングを行います。イメージしてもらいます。
→公園で一人ぼっちのシーンをイメージ⇒笑っている
→いつも組んでいる人に組むのを断ることをイメージ⇒かわいそうな気持ちと罪悪感がなくなっている

セッションはここまでで終了です。所要時間は90分。
正直60分だとトークでの掘り下げ、もしくはセラピーでのワークが短縮されるため、オススメは90分です。
006クライアントさんを苦しめている一番の原因をトークセッションで探っています(それはクライアントさんが自覚している問題とは別のこともしばしばあります)。
Aさんの場合、無意識で自分を損の立場に追いやっていれば、人生、損ばっかりしてしまいます。
でも、これは自分でその選択をしているのです。
そこに気づいてもらうことが一つ。そして、ワークによって、損の立場に追いやっている原因(攻撃される恐れ、罪悪感)を取り除き、自分がやりたいことを選択できるようにしていきます。
今までは損ばかりして、不満を抱いていましたが、今後は自分がやりたいことができるようになっていくでしょう。自分の得を選べるようになります。
ずるさに関しても同様です。ずるい自分をOKにできれば、姑・義弟嫁のずるさがあまり気にならなくなり、ずるさに対して、ずるさで対抗できるようになりますね。多少のずるさは世渡りには必要です。嫌なことは嫌だとハッキリ言えるでしょう。
そして、「平気で嘘をつく」、「自分の本心を言わない」のポジティブ面は「堂々としている」「うまく立ち回っている」ことでした。ずるさを許容できれば、自然に堂々としている面や、うまく立ち回ることができるようになります。すると、姑・義弟嫁はAさんに対して、ずるいことをしなくなるでしょう。堂々としている人やうまく立ち回れる人には、ずるくして優位に立つのは難しいからです。
007さて、では、Aさんがこのセッション後、実際にどう変わったでしょうか?
実際のAさんからの言葉です。

仕事の人間関係面では、今まで怖くて言えなかった同僚に、はっきり言えるようになりました。
同僚が、ぼそっと“Aさん、変わったね~”とつぶやいていました。
やはり、人が、見ても気づくぐらいの変化だと思います。
最近は、買い物に行っても、お店の人とおしゃべりしていて、カウンセリング前の私と後の私は、全然違います。

とにかく、人がなんていうか気にならないです。

そして、うまく立ち回っていてずるいよなあと思っていた同僚には、ちくりといやみを言ったりしています。
ただ、皆を上手に回して指示する立場の同僚の苦労も理解できるようになっています。

そして、なんと、なんと、私が、変わったので、私の母も変わりました。

毎週土曜日に母に会いに行って、弱ってきている父を懸命に介護している母の身体をおしゃべりしながらマッサージする時間は、親不孝してきた私にとっては、かけがえのない時間です。
そんな母も我慢して、損ばかりしてきた人生でした。
その母が、「あなたとしゃべっているうちに、お母さん変わってきたよ。先日ごはんをたべに行った
お店の店員さんの対応が悪かったから、翌日電話したのよ。そんな、お母さんをほめて~」と。
もちろん、「よく言ったね~」といっぱいほめました。

よっし~さん、私だけでなく、母まで変わってきました。びっくりでしょう!!

本当に凄いですね。よくぞ、この短期間に、ここまでの成長が・・・という感じです。

今回、Aさんとこのテーマでセッションしたのは1回ですが、はじめて私のセッションを受けた方が、ここまでの変化があるかというのはまず難しいと思います。よほど自己ワークをやっているか、潜在意識に深く入るのが得意か、他のカウンセリングセッションを何度も受けた経験があれば別ですが、まったくの初めてだと気づきが起きにくいです。
セッションの変化は個人差があります。Aさんはこれまでセッションを複数回受けてくださっているので、変化も大きいのです。また、心の仕組み(投影など)を理解しているので、気づきも早いです。
ただし、Aさんが揺るぎない自己価値を持つには、まだ時間はかかると思います。
こういったセッションやセルフワークを通じて、自己価値(セルフラブ、自己愛)が高くなります。
そうなると、自分に置かれた条件がどうあろうと――例えば、他人からどんな批判を浴びようが――自分の価値は揺るぎません。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。