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無意識の抵抗を解く~絶対に相手を許したくないとき~

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セルフコンパス開業5周年

2012年6月20日に開業届を出して今日がちょうど5周年(^_^)/

5年でここまで来れたのは師をはじめ、セラピスト仲間、そしてセッションやセミナーに来てくださった人たち、ブログを読んでくださる方々、皆さまのおかげです。
心から感謝申し上げます。

今はセミナーも満員になり、個人セッションも枠が足りず、予約待ちの方が多い状況となりました。
予約待ちの方々になかなかご案内できず、申し訳なく思っております。
空きが出次第、順次ご案内していきます。

現在準備中の案件

今、空き時間を使って、動画講座の準備をしています。
今年後半、あるいは来年にご案内できるよう進めています。
動画でどこでも学べます。
講座は東京のみなので行きたいけど行けないというメッセージを多く頂いています。
早めにご希望に沿いたいと思います。

このとき準備中だった動画講座はお蔵入りになりました。伝えたい内容が変わったからです。ハートシフトWebサイトでコンテンツを公開しています。

動画講座の準備もあるのに、どうしても本が書きたくなってしまい、途中中断して現在執筆中です。
無意識の抵抗!?

まだ書き終わってないですが、かなりいい本になると自負しています。
テーマはまだ内緒にします。

楽しみにお待ちください。

皆さんが買いやすいようアマゾンで買えるようにしたいと思っています。

では、今回のテーマに入ります。無意識の抵抗です。

心の傷を癒すかどうかは本人の問題

私たちがあるビリーフを持っているのはそれを持つに至った理由があります。

たとえば「私は魅力がない」とか「私は能力がない」とか、いろんなビリーフがあると思います。

そういうビリーフができた背景には受けた心の傷(=不快感を伴う感情)があります。

通常はEFTやマトリックス・リインプリンティングなどのセラピーを使って、過去に受けた心の傷を癒せばビリーフは自然に変わってきます。

心の傷を癒すには本人の同意が必要

しかし、心の傷を癒すことは、本人の同意が必要です。
この同意がない限り、どんなセラピーをやっても効果がありません。

どうするかは本人の自由

私はセッション中に「どうしたいか」をお聞きすることがあります。

結局どういう人生を生きようが本人の自由なんです。
何がいいかどうかは第三者には分かりません。

セラピストとしては、楽な道があるよと伝えたいし、そういうお話もします。
ですが、セラピストがクライアントさんの人生の責任は取れないので、最終的には本人の自由意志にお任せします。

意識上で、手放したくない、変えたくない、癒したくないとおっしゃるならばそれを尊重します。

そういうケースも実際にあります。
その場合は、手放したくないと意識上で選択しているのでその意思を尊重します。
時期やタイミングがありますし、最終的に何がよいかは分かりません。
手放さずにまだじっくり味わうことが結果的によい方向に進む可能性もあるでしょう。
もし、手放したいと思ったときは精いっぱいサポートいたします。

無意識の抵抗

問題は、意識上では変えたいと思っていても、もっと深い心の部分で変えたくないと思っているケースです。

これをセラピー、心理用語で「無意識の抵抗」といいます。

このケースは結構あります。
無意識の抵抗と、ひとくくりにしていますが、浅い抵抗もあれば深い抵抗もあればいろいろあります。
深い抵抗ほど、気づきにくいです。

たとえば、誰かから受けた心の傷。

虐待やいじめ、あるいはトラウマになるまではいかないけれど強く傷ついた体験をしたとき、そのことで自己肯定感が低くなっていたり、不合理なビリーフの元になっていることがあります。

このとき、ワークでは傷を癒していくことをしていきます。
EFTやマトリックス・リインプリンティングは感情解放を使うので、怒りや悲しみ、恐怖などの感情を解放していきます。

感情解放を拒否するケース

ところが、どうしても相手に対する怒りを手放したくないときは、癒しは起こりません。

よくある理由が、単純に許したくないというもの。

許すと相手に負けた気がする。
許すと今までの努力が無駄になる。
許すと自分がみじめな存在になってしまう。
許すのは悔しい。
許すと損した気になる。
許すとこれまでの人生が間違っていたと認めることになる。
許すと人生の目的がなくなってしまう。
許したときの生き方が分からない。
自分が被害者になることで、何かをやらない言い訳にできた。
このトラウマのせいで、ダメな自分の言い訳にできた。

傷が強く、その影響が大きければ大きいほど、そう簡単に許せないのも当然です。

相手を許すことをしなくていい

このとき、「相手を許す」ということを選択する必要はありません。
許そうとすると抑圧になってしまいます。

なのでこういうケースでは、次のようなことをお伝えしています。

「許さなくてもいいので、この傷から受ける影響をなくすことを選択してみませんか?」

「自分が幸せになるために、もう相手からの影響を受けないようにしてみませんか?」

「傷を受けたうえに、その傷によってずっと悩まされていたとしたら、しゃくじゃないですか?」

「相手から自由になるために、怒りを手放してみませんか?」

「恨むということは相手がいなくても心の中でずっと影響を受けていることになります。傷ついてさらに今も未来も傷を受け続けるのと、今から影響を受けないようにするのとどちらがよいですか?」

意識上で宣言することも重要

そして、怒りを手放すことを意識で選択したら、心の中で「私は自分がこの問題から自由になるために、怒りを手放すことを選ぶ」と宣言してもらいます。

その上でEFTなどを使って、怒りの解放をし、思いっきり感情を解放したら、世界の見方が自然に変わっています。

感情だけでなく、手放したくない問題やビリーフも同様です。

変化しないときは手放したくないと思っている可能性が高い

なかなか変わらない場合は、自分でそれを握りしめている(手放したくない)可能性が高いです。

たとえば、どうしても見捨てられ不安が強く、いくらやっても解放できないとき。

「私は見捨てられ不安が強い」ということを心の中で十分認めます。

身体の感覚を感じながら、次のように問うてみます。

「この見捨てられ不安がなくなったら、私にとって何がまずいんだろう?何が困るんだろう?」

あるいはこういう質問でもいいでしょう。結局同じ意味ですが。

「この見捨てられ不安があることで、私は何から守られているんだろう?どんな得があるんだろう?」

もし、問いの答えがこのようなものだったとしましょう。

「この見捨てられ不安がなくなったら、本当に一人ぼっちになっちゃう」

一人ぼっちになることへの恐れが本当の恐怖なので、そこをワークしていきます。

実際に一人ぼっちだと感じた心の傷を癒したり、深い孤独感を受容するワークを行ったりします。

ここは非常に恐いのでプロのセラピストの助けを借りたほうが自分でやるよりも結果的に断然早く安上がりです

そうすることで過度の見捨てられ不安に悩まされなくなります。

苦しみを選んでいるのも深いところでそれを選んでいる理由があるのです。

参考記事

無意識の抵抗や潜在意識の深い思いについてはこちらの記事も参考になります。
ぜひご覧ください。

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西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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