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EFTが効かないケースの対処法

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前回の記事は、思い込みや思考にネガティブな感情がくっつくから、思い込みや思考はパワーを持つという話を書きました。
このことは、癒しを理解する上でとても重要です。

思い込みを真実だと信じ込んでいる度合いは、どれだけ感情がくっついているかによります。
前回の例で説明したセルフイメージ「私は分かってもらえない」で説明すると、分かってもらえなくて苦しんだ経験が多いほど、そしてその苦しみの傷が深いほど、セルフイメージはパワーを持ちます。

カウンセラーの立場から言うと、苦しみの傷が深くても一回限りのものであれば、セッションは一回や二回で終わります。そこを癒せば終わりだからです。だから、トラウマのほうが苦しそうに見えても、回復しやすいです。
問題は、日常的にその苦しみを受けつづけていることです。
幼児期に虐待が慢性化していれば、マトリックス・リインプリンティングで一シーンを癒しても、まだまだ残っています。だから、苦しみの経験が長かった人はある程度長期的に癒しを行う必要があります。

EFTが効かない事例で、以前マインドセットの問題を説明しましたが、他にもアスペクトの問題があります。
アスペクトとは日本語で「様相」という意味で、理解しにくいのですが、簡単に言えば、いろんな側面があるということです。問題が複雑に絡まり合っているということで、たとえば、長期間のいじめがあれば、いろんな感情や思考が起こるはずです。数多くの嫌な思いをした記憶があり、その場面場面でさまざまなネガティブな感情や思考を抱いています。

感情例「苦しい」「憎い」「悲しい」「怖い」「寂しい」「つらい」「しんどい」「嫌だ」「申し訳ない」「怒り」「憤怒」「絶望感」「あきらめ」…
思考例「死にたい」「私は価値がない」「私はダメな人間だ」「私はいじめられて当然だ」「弱い」「どうして私だけが」「助けて」「ごめんなさい」…

いろんな感情や思考がくっついているし、たくさんの場面があります。
こういう複雑なケースでは、一回のEFTで解消されるかというとそうではありません。仮に一回でスッキリしたとしても、まだ残っているので、再び湧いてきます。
そこで、「EFTは効果がない」と断言してしまう方もおられますが、そうではありません。

少なくともEFTで感情解放した分は、弱まっているのです(一度解放した感情がもう一度出てくることはありえません)。弱まっていないように感じるのは、問題がより大きく、複雑だから、まだまだ奥に感情が残っているからです。根気強くEFTをやって一つひとつの感情を解放していくことが大切です。
ただ、朗報があって、ひとつの感情を解放すると、連鎖的に他の感情も弱くなります。だから、全部の感情を一から解放しなくてはいけないのではないので、ある程度根気強くやれば、一気に弱まることを実感できるでしょう。

つらすぎて感情が出てこないケースもあります。その場合は自分でEFTやっても効かないし、やらないほうがいいです。プロに任せてください。自分で対処できないから、感情を隔離しているのです。そこにEFTをやっても効果はありません。

以上、セルフワークの参考にしてください。
また、こちらの記事も参考になりますのでご覧ください。マインドセットの問題について述べています。「EFTが効かないわけ」

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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