引き寄せの法則の応用テクニックで「すでにその状態が達成したかのようにふるまう」というのがあります。
「幸せになりたい」場合、幸せになりたいということは無意識では「今は幸せではない」という思いがあるということだから、幸せではないことが現実化される、と引き寄せの法則は説きます。
無意識の思い込みが現実になるからです。
そのため、「もう既に幸せだ」と言葉に出し、それをイメージすることで、それが現実化するといいます。
それが、「すでにその状態が達成したかのようにふるまう」ことの意義です。
幸せではなく、あらゆる成功もそう。
たとえば、お金持ちになりたい場合は、お金持ちであるかのようにふるまうということです。
なんらかのことで成功したければ、すでにそれがかなっているかのようにふるまうということです。
これは、自己啓発書でも結構書かれていて、願いがかなう究極のテクニック的な位置づけです。
ボクはこれに違和感を覚えます。
実現可能性が高いかどうかを問うているわけではありません。
理論的には実現可能性を大きく高めるのでしょう。
でも、何か嫌なのです。
幸せになりたいというのは当たり前の思いです。
幸せだと思っていないのに、今幸せだと無理やり思うことは、逆に無意識に抑圧しているような気がします。
無理やり演じて本当にそうなれるんでしょうか。
「今幸せではない」
この認識がはじめの一歩なのです。
これを認めないかぎり、変容は訪れません。
きちんとそれを認める。
すると、自然に「だから幸せになりたい」と思うはず。
そして、「幸せになろう」と強く決意することが、幸せへの次の一歩だと思います。
その強い決意、コミットメントがあって、脳が幸せに結びつく手段をサーチし、一見偶然と思われるような出会いがあり、直感で感じたものに勇気を持って飛び込むことで幸せになれるのではないかと思います。
「幸せ」でなくとも「成功」でも同じことです。
無理やりなりたい境地を望みふるまうよりも、今の正直な心、感情をきちんと認めることのほうがボクはずっと大切だと思っています。
それがあったうえで、自分が理想とする境地をイメージするのなら大賛成です。