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恋愛の心理学 後篇

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セルフラブが高い人同士の恋愛関係は、ニーズではなく愛の部分が増えることを前回「恋愛の心理学 前篇」の記事で書きました。
セルフラブが高い人同士の恋愛ってどんな恋愛だと思いますか?

セルフラブが高い人は、「べき」が少ない人です。
「~しなければいけない」「こうあるべきだ」というルールが少なく、自分へも他人へも批判が少ない人です。
批判が生じるのは、自分の中のルールを犯されるからですから。

自分への批判が少ないということは、自分を責める思考も少ないでしょう。
また、自分を責める思考が出てきたとしてもあまり影響されません。

仮に失敗したり、うまくいかなかったり、恥をかいたりしても、自己否定感は少なく、その思いと感情を長く引きずりません。

自分の中のルールが少ないので、自分の中の「~したい」というハートの部分がベースとなります。

自分の心地よいことをやれる範囲が大きいです。
(100%そうしようとするのは無理です)
また、できる限りありのままの心地よい自分であろうとするでしょう。

セルフラブが高い人同士の関係は、お互いがありのままの状態を受け入れている関係です。
一方がセルフラブが低く、自分のニーズを一方に押しつけ、相手はそれを望んでいなかった場合、セルフラブが高い方の人はきちんとNoが言えるでしょうし、自分自身を大切にしようとします。
相手のことよりも自分のことを大切にするでしょう。

ニーズを主張することは何も問題ないどころか、必要な行為です。
なぜなら相手はエスパーではないのですから、自己主張できなければ相手は分かってくれません。

ニーズを主張するのは100%OK。
そしてその結果、相手がニーズを受け入れる選択をせずに拒否したとしても100%OKです。
相手の領域ですから。
相手が拒否するという選択をしたことを尊重し、自分がどうしたいかをあらためて問い、行動するだけのことです。

しかし、もし、相手がニーズを受け入れてくれなかったとして強引にニーズを受け入れさせようとする行為はNot OKです。相手の自由意思を無視して、自分の都合がよいように相手をコントロールする行為です。
これはセルフラブが高い人はまずやらない行為です。
本当の意味で自分勝手な行為でしょう。

たまに、ニーズを主張すること自体を「自分勝手」と捉えている方もいますが、そうではありません。
ニーズを主張することは必要な行為です。
相手の自由意思を無視して強制的に自分のニーズを受け入れさせようとするのが「自分勝手」です。

もし、セルフラブが高い人がこのような「自分勝手」な行為をされていたらどのように対応するでしょうか?
自分を大切にする対応をするはずです。
どういう対応をするかは人によって違いますが、少なくとも我慢するとか言いなりになるというのは自分を大切にする対応ではないでしょう。

セルフラブが高い人同士ならば恋愛でなくてもすべての人間関係がうまくいくかといえばそうではありません。
当たり前に好き嫌いはありますから、この人と一緒にいたい、いたくないというのは自然にあります。
自分を大切にしていたら、その思いを大切にするでしょう。
場合によっては人と距離を置くことを選ぶかもしれません。
その人自身の今のハートを大切にするだけのことです。
それは「形」ではありません。
こういう形になるはずというイメージがあるかもしれませんが、関係ありません。
なぜなら自分のハートは固定概念に限らない自由なものだからです。
形ではなく自分が心地いいかどうかです。

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もし、自分がセルフラブが低かったらどういう恋愛や人間関係を築くでしょうか?

これは人によって違います。

偽った自分を演じる
仮面をかぶる
距離感をもって接する
尽くす
我慢する
ニーズを言わない
Noを言わず断らない
犠牲になる
奉仕する
相手の言いなりになる
相手の頼みごとを受け入れすぎる
こちらばかりががんばりすぎる
二番手に甘んじる
過度に相手を喜ばそうとする
相手を下に置く
相手をコントロールしようとする
相手をニーズを満たすだけのものとして扱う
相手を都合の良いように使う
相手を利用する
相手を道具のように扱う
相手に頼る
相手に依存する
相手に暴力をふるう
相手に精神的な暴力をふるう
自分のニーズばかり押しつける
相手のことを気遣わない……

他にもいろいろあるでしょう。
上記に例を挙げたものは前半と後半で特徴が真逆になります。
でもこれらは一方がいないと成り立ちません。
あまりいいお知らせではないと思いますが、両者ともセルフラブが低く、ベースの自己価値が似通ったもの同士でくっついているのです。

セルフラブが低いと、そこに見合った関係にならざるを得ません。
残念ながら一方だけセルフラブが高く、一方だけセルフラブが低いということはそんなに多くはないようです。
根っこは一緒です。
無意識に隠れているだけです。

一方がセルフラブが高くて、もう一方がセルフラブが低い場合、恋愛であれば離れていくことが多いでしょうね。
セルフラブが高い人は自分を大切にするので、大切に扱ってくれない人とは一緒にいないでしょう。

なので、恋愛や夫婦関係でどちらか一方がセルフラブが高くなると関係が壊れることもよくあります。
もちろん、一方がセルフラブが高くなることで、もう一方にも影響が出て、引っ張られるケースもよくあります。
そういう場合はより心地よい関係になります。
ただ、どちらに転ぶかは正直分かりません。
いずれにせよ自分がどうしたいかというハートの部分が大切です。

セルフラブが低いと苦しい関係になりやすいです。
なので、恋愛にしろ、夫婦関係にしろ、友人関係にしろ、人間関係は自分のセルフラブを高めることが、心地よい関係を築くポイントになります。

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西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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