働かざる者食うべからず
2015年の記事に「働かざる者食うべからず」という私たちの常識について書きました。
今見てもよい記事だと思うので是非読んでみてください。
あれから3年近く経って、この常識が崩れているのを感じてうれしく思います。
まだ、この常識を信じている人たちのために補足記事を書きたいと思います。
働くことから解放される近未来
そう遠くない将来、私たちはお金のために働くことから解放されると言われています。
それは100年、200年後のレベルではありません。
20~30年というレベルで言われていることなのです。
AIの発展で労働者が代替される
これにはAIの発展が大きく、2030年頃に汎用型AIが現れると言われています。
AIは用途に基づいて特化型と汎用型に分かれます。
特化型AI
特化型の代表はGoogleがディープラーニングを活用して開発した人工知能「アルファ碁」で、プロ棋士を打ち負かしたことは有名です。
囲碁はかなり複雑なゲームですが、人間を超えるレベルに達しています。このような特定の能力を発揮するAIが特化型です。
ちなみにかつてはAIがプロ囲碁棋士に勝てるのは相当先のことだと言われていました。なぜこんなにも早く勝てるようになったかというと秘訣はディープラーニングにあります。
ディープラーニング
ディープラーニングは、データと答えをセットにして学習させた従来型に加え、データからデータ群の中にある傾向や特徴を自ら見つける手法を併せて開発した機械学習の方法論です。
近年、ビッグデータの活用が話題になっていますが、これもAIの発展とセットです。ビッグデータの活用価値が大きく高まっています。
ディープラーニングは2012年にGoogleが「猫を判別できるAI」を発表したことで一躍有名になりました。
これは画像認識ができるようになったことを意味しています。
言葉で書くと簡単なように思えますが、これは画期的な技術です。
「AIが眼を持った」とも言えます。
そして、今後のAI発展は汎用型AI開発になってきます。
汎用型AI
汎用型AIは、一つの能力に特化された特化型AIと異なり、様々な場面に臨機応変に対応で器量な能力を備えたAIです。
簡単に言えば、人間がやっているようなことができるAIと言えます。
人間の能力すべてを超えるというのはかなり困難なようですが、ある程度のレベルであれば早期に実現できるのではないかと言われています。
日本の非営利組織「全脳アーキテクチャ・イニシアティブ」は2030年には汎用型AIの研究開発に目処が立つと述べています。
汎用型AIが導入されると機械同士が情報交換し合い、連携して動作するようになります。自ら学習し、自律的に動作する生産システムができます。
こうなると生産現場に労働者がほとんど不要になります。
知的労働者のほうがむしろ早く代替される
以前は知的労働者はAIに奪われないと言われていましたが、今はこういった職ほど早くAIに取って代わると言われています。
ゴールドマンサックス本社の現物株式取引トレーダーは2000年に600人でしたが、その後2人になっているという記事を見ました。
こういったことがどんどん進んでいきます。
ロボットが人間と同じような動きができるようになる最大のハードルが手、特に指だと言われています。
知的労働の大半がなくなった後も、指先が必要な単純労働は残ると予測されています。
人間の労働力は遅かれ早かれAI・ロボットに代替される
しかし、これも時間の問題であり、人間の労働力は遅かれ早かれAI・ロボットに代替されます。
とはいえ、AIは0から1を生み出すのは苦手なため、創造性、直感の重要性が今後かなり高まってくるでしょう。
従来型の教育は画一的な個性や能力の養成に特化しているため、教育を変えることは必然です。
現在は、従来型の教育での落ちこぼれは自己肯定感が低くならざるをえませんでしたが、むしろそういう子どものほうが創造性、直感、感性に優れた金の卵なのです。
金の卵をつぶす教育は早急に止める必要があると感じます。
エネルギー問題
あとはエネルギー問題です。
ほとんど無限のエネルギーを供給できるものさえあれば、生産コストをほとんどゼロに抑えられます。
ここはこれから画期的なものが出てくるだろうと思いますが、すでになじみがあるものとしてはソーラーパネルが挙げられます。
太陽エネルギー自体はほぼ無限に存在するため、太陽エネルギーは有望です。数年後には化石燃料による発電よりも価格が安くなることが予想されています。
発電エネルギーをどう低コストで蓄電させ、輸送するかという問題はありますが、将来性は高いと思われます。
フリーエネルギーが実用化されるかどうかはともかく、エネルギーコストが下がっていく傾向にあるのは間違いありません。
物質コスト、エネルギーコストが限りなくゼロになり、個人が3Dプリンターみたいなもので物質を自由に創造できるような未来予測もあり、そうなると資本主義は終わりますね。
スピリチュアルで言われる次元上昇とは?
スピリチュアル界では現在はアセンションの時代と言われており、地球が次元上昇していると言われています。
次元が上がると何が違うかというと、現実化が起こりやすいと言うことです。
次元が上がるほど、意思や意図を現実化するスピードが速いと言われています。
実際にビジネスを大きくするスピードも昔と比べて早くなっています。インターネットの発展が大きいのですが、こういった技術革新によって人間の意図や意思を容易に創造できるようになりつつあります。
昨今の技術進化の速さを見ると、スピリチュアル界で言われていることに真実味を感じます。
近未来はこうなる
お金の概念がなくなる日が来る
2030年頃からだんだんと労働力がAI、ロボットに置き換わっていき、エネルギーコストの低下も相まって、生活必要コストが最小限に抑えられます。
最終的にはコスト=ゼロに近づくことで、お金という概念がなくなる日もそう遠くないと思っています。
ベーシック・インカムが導入される?
その過程で各家庭に必要最低限のお金が配られるBI(ベーシック・インカム)も導入されることが予想されます。
AI関連の本を読むと、駒澤大学准教授の井上智洋さんなどBIを推薦している議論を見ますが、良い政策だと感じています。
経済政策としてお金を刷っても、それが各家庭に回る量が限られています。直接、各家庭にお金を渡す方が経済喚起できるという論は納得感がありました。
「働かざる者食うべからず」は時代遅れの価値観
さて、AIの発展、BIの導入、エネルギーコストの低下によって、私たちは徐々に働かなくてもいい状態になります。
「働かざる者食うべからず」という価値観は、近現代にのみ通用する価値観であることが分かっていただけたと思います。
近未来では生きるための労働がなくなる社会になるため、もはやこの価値観は時代遅れなのです。
皆が定年後問題を抱える時代
では、実際に生きるための労働が不要になったとき、私たちは何をしているのでしょうか?
言い換えれば、何を生きがいにしているのでしょうか?
これは現代の定年後問題とも言えるでしょう。
定年後、退職金と年金で生活が保障され、後は何をして楽しむかという問題です。
今は退職者だけの問題ですが、これが全員の問題になってきます。
近未来を先んじている人たち
時代の先駆者たちは、もはやこの生活を取り入れています。
つまり、好きなことをして毎日過ごしています。
好きなことで価値創造し、お金を得ています。
近未来は価値創造すら不要なので、もっと自由に好きなことができます。たとえば、釣りがすごく好きだとして、今は釣りのやり方を人に教えたり、釣った魚をお金に換えたり、釣具店を営むなどして一部の時間を使ってお金を稼ぐ必要がありますが、将来は一日中釣りをして、お金にならない魚を自由に釣って楽しむことができます。
近未来は「好きなことを見つける才能」が幸せの鍵になります。
ここを支援するサービスは有望ですね
逆にお金を稼ぐ能力や技術のサポートは衰退分野でしょう。
遊びは仕事よりもレベルが高い
仕事と遊びでは仕事のほうがすごいもの、良いものという価値観が一般的だと思います。
しかし、私は逆だと思っています。
仕事は誰かに価値をもたらして対価を得るものです。条件付きの行為です。
しかし、遊びは無条件の行為です。
「役立つ」「価値を生む」という価値観を超えたものです。
労働者と遊び人では、遊び人のほうが一段上のレベルを生きています。
自分が思いっきり楽しみ、満たされまくって、結果的に周りに笑顔の人が増えている、幸せな人が増えている、というのが理想的だなと思います。
私自身、今そこを目指しているところです。
私のビジョンの実現を遊びでやりたいと思っています。
仕事と遊びの統合ですね。
AI関連のおすすめ本
この記事を書くに当たっていくつか本を読みましたが、分かりやすく参考になった本を紹介します。
AIとBIはいかに人間を変えるのか
一冊だけ読むとしたらこちらがオススメ
人工知能と経済の未来
経済に関心があればこちら
仕事消滅
AIによる仕事代替に関心があればこちら
プレ・シンギュラリティ
急進的な意見ですが、価値観をガラッと変えたい人にはオススメ。
著者は逮捕されちゃいましたが、そこは差し引いても素晴らしい本だと思います。
非生産を自己卑下する必要は1㎜もない
私は新時代を目指しており、そこに向かおうとする人たちを応援しています。そこに貢献している人たちに大きな感謝とエールを送りたいです。
「働かざる者食うべからずって、そんなバカなことを考えていた人がいたんだ。信じられない!」と大多数の人が思う時代が目の前に来ています。
それでも、「働かないといけない」「価値を生み出さないといけない」「役に立たなければいけない」と思いますか?
働いていないこと、社会の役に立てていないこと、価値を生み出せていないこと、生産的なことを何もしていないこと・・・
これは1㎜も自己卑下することではないことを伝えたくて、長々と書きました。
無条件の自己信頼こそ新時代を生きるパスポート!
この記事に書いた未来予測が実現するかどうかが問題ではなく、私は「あなたは何も役立っていなかろうが、無条件の価値がある」ということを分かって欲しいです。
これこそ私が最も伝えたいことです。
それが新時代を生きるパスポートだと思っています。
このときようやく、価値を積み上げるための生き方(源泉は欠乏感)から、自分の心を満たすことを思う存分にやる生き方へシフトできます。
ハートシフトは、この生き方へのシフトをサポートしています。
ハートシフト・セミナーでノウハウをすべてお伝えしています。
よっし~さん、こんばんは。
元記事とあわせて大変興味深く読ませていただきました。
>好きなことで価値創造し、お金を得ています。
>近未来は価値創造すら不要なので、もっと自由に好きなことができます。たとえば、釣りがすごく好きだとして、今は釣りのやり方を人に教えたり、釣った魚をお金に換えたり、釣具店を営むなどして一部の時間を使ってお金を稼ぐ必要がありますが、
今現在自分は上記のように、好きなことで収入を得ているので
>将来は一日中釣りをして、お金にならない魚を自由に釣って楽しむことができます。
このような生き方にシフト出来たらなんていいだろうと思いました。
好きなことで価値提供をして稼ぐのは、労働よりは遥かに楽でたのしくお金をもらえますが、やはり価値を提供し続けなければならないのは苦痛でした。
スピリチュアル関連では、自分の内面にある観念を無くし制限がなくなるに従ってどんな生き方をしても許される現実におのずと変化するとされてますが、
私個人がどうこうというレベルではなく、世界がそういった「好きなことをして満たされていればokな世界(価値提供をしなくてもokな世界)」にまさに変化している最中だということに驚きと嬉しさを感じました。
(スピ的にはそんな世界を自分が作ってるということになりますが、だとしたら嬉しいです(笑))
新時代の話についてもっと知りたいので、これからも楽しみにしています。
AYUKO OHASHI 様
こんにちは。よっし~です。
読んでくださりありがとうございます。
そして、コメントありがとうございます。
価値提供関係なく、好きなことをして楽しむ生き方にしたいですね♪
そして、スピリチュアルでは、内面の観念が現実を反映すると説いていますね。
ここは私もそう思っており、この観点の話をしてみたいと思っていたので、ブログで書いてみますね。
コメントを引用させていただきますが、どうぞよろしくお願いします。
よっし~(西川佳宏)