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潜在意識と意識について~意識することの大切さ~

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私たちが普段気づいている意識は、意識全体の4%と言われています。

普段気づいていない潜在意識(無意識)の存在を初めて明らかにしたのがフロイトです。

フロイトの弟子のユングは潜在意識をさらに分け、潜在意識の深いところに集合的無意識があることを明らかにしました。

潜在意識とは何か?

そもそも潜在意識とはなんでしょうか?

ネットで検索すると、このように書いています。

潜在意識とは、自覚されることなく、行動や考え方に影響を与える意識。

潜在意識とは、過去における考えや、心構えや、欲望の大きな貯蔵庫で、その数百万にのぼる整理棚には毎日の生活の中で、読んだこと、聴いたこと、観察したこと、受けた印象、考えたことが貯蔵されています。

簡単に言えば、私たちの過去の記憶情報全てです。

意識とは何か?

では意識とはなんでしょうか?

これって分かっているようで質問されると答えにくいものです。

ネットで検索するとこのように書いています。

意識とは自分が現在何をやっているか、今はどんな状況なのかなどが自分でわかる、心の働き。

意識は、一般に、「起きている状態にあること(覚醒)」または「自分の今ある状態や、周囲の状況などを正確に認識できている状態のこと」を指す。

意識と潜在意識の境界線はあいまい

意識と潜在意識は0か100かで分けられるものではありません。

たとえば、歩いているとき、ほとんどの人が無意識で歩いているはずです。
危険を避けるために障害物を避けたり、信号を見たり、そういったところに意識しますが、足を動かしているのは無意識でしょう。

障害物を避けるのもはっきり意識しているわけではないと思います。何となく意識していると思います。

目的の場所について、目的のものを見るときはハッキリと意識しているでしょう。
買い物をしているとき、何となく買っているわけではないと思います。
意識して選んでいるはずです。

こういったハッキリと意識して気づいているもの、何となく意識しているもの、ほとんど意識していないものがあり、それらの境界線はとてもあいまいです。

同じものや同じことでも意識にあったり、無意識にあったり、一瞬で変わります。

あることを意識しているとき、別のことは無意識になります。

一生懸命に考えているとき、身体の感覚は無意識になっているでしょう。

おなかが空いたとき、身体の感覚に意識がいっているとき、周りの音などは無意識になっているでしょう。

意識と潜在意識があるのは必然

もし、意識がなかったら…

もし、私たちに意識がなければ、ただのロボットです。
私が何かをしている感覚はありません。

プログラミング通りに動くことはできるので、意識がなくとももしかすると普通に生活することはできるのかもしれませんが、私が生きているという感覚はないでしょう。

夢遊病みたいな感じです。

もし、潜在意識がなかったら…

もし、潜在意識がなく意識しかなかったら大変です。

絶えず五感を意識しながら、思考もしながら、身体を動かすということはできません。

たとえば、今ジャングルの中にいるとして、危険な動物がいるとしましょう。

すると周りの音や空気、見ているものに対してもかなり意識を使っている状況です。

センサーを張り巡らせている状態が続くと当然疲れます。

エネルギーの消費量は半端ではありません。

しかし、そんな中でも100%意識できるかというとそんなことはありません。生きるのに必要でないことに対しては無意識になっています。
どんなに意識を張り巡らせても、すべてに意識を向けることは不可能です。

無意識でできないと疲れる

新しいバイトや仕事をするとき、初めは緊張していて疲れますよね。
いろんなところに意識を張り巡らせています。
仕事にしても、一つひとつ意識していると思います。

しかし、慣れてしまうとあまり意識しなくても作業ができるようになります。
すると、無意識でできるのであまり疲れなくなります。

意識と潜在意識があるというのは必然なのです。

そして、繰り返しますが、意識と潜在意識は分けられるものではありません。

意識(or 無意識)の対象は絶えず変化する

意識のバックグラウンドにあるものが潜在意識であり、セットで存在します。

さらに、意識の対象は絶えず変化します。
潜在意識(無意識)も同様です。

固定したものや決まっているものではありません。

私たちはプログラムによって自動操縦されている!?

私たちは無数のビリーフ(価値観、思い込み、ルール、べき)があります。

この無数のビリーフシステム(価値観体系)が私たちの行動を生んでいます。
行動だけではなく、思考や感情も同様です。

ビリーフシステムが私たちのプログラムの一部だとしたら、このプログラムに沿って動かされています。

私たちを動かしているのはビリーフだけではありませんが、ビリーフは大きな影響を及ぼしています

もちろんプログラムは一定ではなく、絶えず新しい情報が入ってくるので、プログラムの一部は変わります。

ただし、大まかなプログラムは生後6~7歳で完成すると言われています。

もし、潜在意識だけで動いているとすれば、このプログラムに沿って生きるわけです。

生きやすいプログラムと生きづらいプログラム

このプログラムには生きやすいプログラムと生きづらいプログラムがあります。

生きやすいプログラム

家庭環境など育った環境が良ければ、生きやすいプログラムが作られやすいです。

自己肯定感が自然にあり、前向きにいろんなことにチャレンジし、楽しめます。
人生がうまくいくことも多く、さらにポジティブに解釈し、好循環になります。

生きづらいプログラム

逆に育った環境が悪ければ、生きづらいプログラムが作られやすいです。

自己肯定感が低く、何かにつけ自分を責めたり、世間や相手に反発したり、起きることをネガティブに解釈し、結果的に人生もうまくいかずさらにネガティブに解釈し、悪循環になりがちです。

元々の性質・資質もプログラムの形成に影響します

カウンセリングはプログラムを変えること

カウンセリングでやっているのはこのプログラムを生きやすいプログラムに変えることです。

これには少なからず時間が必要です。

一過性のトラウマで構築されているプログラムであれば生きやすいプログラムに変えるのは容易です。

しかし、日常的な虐待など、継続的なトラウマによって構築されているプログラムであれば、変えるのにかなりの時間が必要です。

プログラムを自動操縦させないようにする

いまできる重要なことは、このプログラムを自動操縦させないことです。

無意識で生きていると、このプログラムが自動操縦になります。
勝手に発動しているわけです。

しかし、意識することができれば、このプログラムをコントロールすることができます。

仮にネガティブなプログラムであっても、それに気づいて変えることができます。
意識してプログラムに反する行動ができます。

境界線を意識する

以前、境界線について記事を書きました。

バウンダリー(心の境界線)を引けるようになる7つの方法対人関係の問題は、バウンダリー(心の境界線)がきちんと引けると、解決できるケースがたくさんあります。 バウンダリーとは バウンダリー...

境界線の概念はものすごく大切です。

生きにくいプログラムは簡単に書き換えられませんが、境界線を意識することでかなり生きやすくなります。

境界線を越える人、越えられる人は、ほとんど無意識で越えて、越えられています。

他者の目や批判が気になる人は、無意識で相手の領域に入り、相手の思いや感情のケアをしています。
それに気づかずにいます。

自動操縦のプログラムがずっとONになったままです。

意識する習慣が大事

もし、意識していればどうなるでしょうか?

意識すれば、自動操縦のプログラムをOFFにできます。

「あっ、今、相手の領域に入っていた」

と気づき、自分の領域に戻ることができます。

「自分はどうしたいか」

を問うことができます。

そして、意識して自分が取りたい行動を取ることができます。

いかに無意識を意識化するかが大事です。

あらゆることを意識しようとするのは無謀

これはすべてのことにおいて無意識を意識化してくださいと言っているわけではありません。

それは無理です。
物理的に不可能です。

そうではなく、日常生活の中で意識する場面を作るということをやってみてください。

意識するというのは、気づいている「気づきの意識」に寄り添うとかそんな難しいことではなく、単純にただ気づくだけです。

何も難しいことではありません。

何かしていることに気づいているときは無意識ではありません。

でも一瞬にして無意識になります。

別にそれでもいいです。

嫌な思考や感覚が出たときだけでも構いません。
そのときに意識することができると、プログラムの発現を抑えられます。

対人関係の中であれば、境界線を意識することで、自分の領域にとどまれます。

境界線を意識できても、相手の侵入を許してしまうことも当然あるでしょう。

でもそれでも構いません。

無意識で侵入を許すよりも断然マシです。

意識できれば、相手の侵入に対する嫌悪感が増えるので、相手の侵入を追い払う行動の勇気が持てます。

だんだんと自分の領域をキープできるようになります。

とにかく練習です。

一朝一夕には行きません。

意識して求められないときはどうする?

意識していても、プログラムを止められないこともあります。

ネガティブな思いや感情があふれてきて、それに気づいていても止められないときはどうすればいいのでしょうか?

カウンセリングでプログラムを変える

その場合はプログラムの影響が強すぎるので、そのプログラムを緩める必要があります。
カウンセリングはとても大きな手助けになるでしょう。

EFTで感情解放する

もし、感情が止まらなければ、EFTをして解放するのがよいでしょう。

EFTのやり方(元EFTトレーナーがやり方を分かりやすく丁寧に解説)2017.11.30現在、EFTトレーナーを辞退したため、現在はEFTトレーナーをやっておりません EFTのやり方動画 EFTの...

このときも気づくことは大きなメリットがあります。

ネガティブな思考がどんどん湧いてくるとき、ただその思考に気づいていてください。

すると、その思考に飲まれなくなります。

思考とスペースができるとそれだけで弱まります。

思考のエネルギーが自然に消費され、やがて落ち着いてきます。

プログラムに反する行動を取る(行動療法)

生きにくいプログラムが仮に今あったとしても、そのプログラムに反して行動することはできます。
意識すれば、十分できます。

もちろん、プログラムに反する行動を取るのは怖いでしょう。
恐怖があるので簡単には行きません。

そんなときもEFTが役立ちます。
恐怖をEFTで解放してみてください。

そして、意識してプログラムに逆らって行動してください。

それがプログラムを緩めることにもつながります。

心理学でいう「行動療法」の原理です。
これだけに頼るのは苦しいですが、行動も重要です。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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