うつ病の治療(克服)法

うつ病とは

うつ病は、気分や意欲、判断力が低下する心の病気です。

気分が落ち込んだり、悲しくなったり、不安になったり、落ち着かない、イライラなどの症状があります。

本記事ではうつ病の治療(克服)法について書きます。

治療(克服)法の前に原因から説明します。

うつ病の原因

うつ病の原因は諸説ありますが、私が一番しっくりきて、実践と照らし合わせてマッチする説は、心のエネルギーの枯渇説です。

簡単に言えば、これ以上動くと心身が壊れてしまうため、強制的に心身の活動をストップさせるという説です。

脳内神経物質の分泌が抑えられます。

脳内神経物質の分泌異常が根本原因ではありません。原因はエネルギー枯渇であり、そのための手段として活動をさせないように脳に指令を出しています。そこを化学的に解消しようとすることはナンセンスだと考えています。

うつ病の治療(克服)法

この説に基づく場合、必要なのが「休む」ということです。

うつ病の人に「がんばれ」と言ってはいけないというのは、こういう理由があるからです。

もし、「がんばれ」と言われたら、文字通り受け取るのではなく、「休むことをがんばりなさい」と変換して受け取ってください。

うつになったプロセスの例

Aさんは、いわゆるブラック企業で働いていました。
飲食店でお昼から朝の4時くらいまでずっと働きづめ。
家に帰っても仮眠程度しかできない状態。
休日はほとんど寝るだけ。
お店は常に最低人数で運営しており、上に掛け合っても無駄。
たいていの人はしばらくすると辞めてしまいます。
常にギリギリのところでやっていて、さらに人が減り、補充が遅れ、休みもままにならない日が続きました。
ある日、身体が動かず、病院に行くとうつ病の診断。
退職に追い込まれました。

どうすればよかったか?

このケースではAさんはどうすればよかったでしょうか?

原因は明らかですね。
働き過ぎで心身ともに限界にきてしまったことです。

根本的な問題は、限界まで頑張ってしまったことです。
そこまで頑張ったのは理由があるでしょうが、同じ条件でも他の仲間はうつ病になる前に辞めることを選択しました。

Aさんは、ここまで自分を追い込む前に何らかの形でこの状況を変える必要がありました。
それができなかったのは、単に環境のせいだけではありません。
Aさん固有の理由があるはずです。

根本原因を探る

なので、Aさん固有の理由を見ていく必要があります。
カウンセリングでは深層にあるビリーフに目を向けていきます。

「がんばらないと価値がない」
「我慢することで評価される」
「私は能力がないから努力でカバーしなければいけない」
「私は悪い子だから罰せられなければいけない」
「自分が犠牲になって周りを助けなければいけない」

こういった思い込みが自分の気づいていないレベルにあって、無意識にオーバーワークしていたとしたら、そこを緩めていかないとまた同じことの繰り返しです。

別な会社に行っても同じことになりかねません。

そのため、ここにメスを入れる必要があります。

うつの時期は根本原因解消ではなく、休むことが最優先

但し、ここに取り組むのはうつ病の最中ではありません。
うつが回復し、心身ともにエネルギーを回復させてから取り組む必要があります。

まとめます。

うつ病の治療(克服)に必要な2ステップ

①休む
②回復後、根本原因を解消する

この2ステップが必要です。

なので、カウンセリングでは状態によってやり方を変えています。

①休む時期にやること

休むことが必要な時期は、とにかく休むことを選択してもらいます。
休むことが必要だということ、休むことは悪くなく、この時期にがんばることが症状を悪化させるので思いっきり休むようにお話しします。

ストレス源もストップする

同時にストレス源をストップさせます。

Aさんの例であれば、会社を休むことが一番なので、心療内科に行ってうつ病の診断を受け、まとまった休養をします。

薬を処方されるでしょうが、あくまで薬はより休むためのもので、解消手段ではないと認識しておいた方がよいでしょう。
薬で根本原因を解決するのは無理です。
仮に薬で急激に楽になったとしたら、真に必要な休養が取れないまま、またがんばってしまうので結果的に良くないです。
薬は休むための補助ツールとして利用してください。

薬については、記事「心の病の「流行」と精神科治療薬の真実」を参照ください。

うつ病に対する偏見が対処を遅らせる

うつ病になって休むと会社の出世競争から脱落し、落ちこぼれになってしまうのが嫌なので限界まで頑張ってしまいがちです。
しかし、ある程度の限界であきらめることを強くお勧めします。

限界を超えてがんばったとき、結果的に取り返しのつかないことになりかねません。
重度のうつ、肉体的な重い病気になりかねません。
そうなるよりは、出世競争を諦める方が断然マシなはずです。

「うつ病=心の弱い人」というレッテルも対処を遅らせてしまいます。

うつ病は決して心が弱いからではありません。むしろ心の限界まで頑張ってしまったということなので、心が強いがゆえに起こるのです。
心が弱い人は、ひどいうつになる前にギブアップしますので、むしろうつ病にならないでしょう。

自分責めは百害あって一利なし

このとき、責任感が強い人は、自分を責めてしまいます。
しかし、自分を責めてしまう行為は何の解決にもならないどころか、ゆっくり休む妨げになります。

しっかり寝て休んでいたとしても、自分責めの思考で心のエネルギーが消費され、結果的に休養になりません。

休むというのは、形ではありません。
いくら寝て、ダラダラ過ごしたとしても、心が休まっていなかったら休んだことになりません。

心を休めることが大事です。

周りのことや自分のこと、将来のことなど思いが巡ると思いますが、この時期はいったん脇に置いて、ひたすら英気を養ってください。

身体が動けば、自然を歩き、自然からエネルギーをもらうのもとても良い行為です。

好きなことをやって、エネルギーを回復させましょう。

外部記事ですが、こちらも参考になると思います。
うつ病の原因は「反すう思考」だった! 自然の中を歩くと改善されることが判明

②回復後、根本原因を解消する

エネルギー回復後は、根本原因の解消です。

ここで深層にあるビリーフに目を向けていき、セラピーでビリーフを緩めていきます。
付随する過去の心の傷を癒していきます。

セラピーはエネルギーを使うので、エネルギー補充が必要な段階ではやりません。
うつがひどくなりかねません。
やみくもにやればいいというものではありません。

休養し、エネルギーが回復すると、元通りの生活を送ることができますが、同じ生活をしていたらまた同じことの繰り返しです。

生き方を変える必要があります。

そのためにもカウンセリングが非常に役立ちます。

参考記事、うつ病と不安障害の関係

うつ病と不安障害は非常にリンクしています。
別途記事を書いていますのでこちらもご覧ください。

記事「不安障害とうつ病との関係

記事「パニック障害とうつ病


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1 個のコメント

  • うつ病の危険があると、インターネットのアンケートで診断された上、自分自身ですら、学校での不安があったのでこれは危険信号かなぁと思いました。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    よっし~(西川佳宏)

    心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。「心地よく、自分らしく、生きる」ためのサポートを提供。得意分野は人間関係の悩み、対人恐怖の悩み、感情・自己否定・マイナス思考の悩み、不安・恐怖の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら